ベビーヤモリとの戦いを制した日:シンガポール事件簿

シンガポールの我が家でこの事件が起きたのは、遡ること4日前の晩の話でした。

ご挨拶
  • 少しだけグロテスクかもしれない話ぼかし画像が出てきますので、お食事中の方、苦手な方はご注意ください

事件勃発

その晩、夫の同僚と飲んでから2人で帰宅し、さて寝ようと部屋のカーテンを閉めた時のこと。

大の虫嫌い、ヤモリ嫌いで、網戸を自作して設置している我が家に、恐れていた事態が勃発したのです。

カーテンの後ろからベットの後ろへ、素早く動く何かの影が、、、

ひゃーーー!!!

夜も遅い時間だというのに、思わずそう叫んだあの晩の私。。。

ミドルフォーティーなのに、乙女のように悲鳴とかあげてすみません。

でもですね、網戸も虚しく、まさかいるとは思っていないベビーヤモリんが家の中に入り込んでいたのですから、そこはご容赦頂きたく。

私の叫び声に駆けつけた夫、ティッシュペーパーをぐるぐる巻きに手に取って、ゆっくりヤモリんに近づきます。

でもア奴ら、物凄いすばしこいんですよね。

実は、我が家にヤモリんが侵入して来たのは、一年間でこれが3度目

1回目は呆気なく夫が捕獲に成功し、2回目は時間は掛かったけど昼間だったので追い出すことに成功したのですが、

今回は、すぐにベッドの下に潜り込んでしまい、出て来なくなってしまいました。

シンガポールの我が家には備え付けのベッドがあって、下には空間がない(虫やヤモリが入れる僅かな空間アリ)タイプで、

重いので持ち上げることはできません。

そうなるともう、ヤモリんが自ら出てくるのを待つ以外、捕獲するチャンスはなく、、、

仕方ないから今日はソファーで寝る?

と夫。

ベッドの下にヤモリんが蠢いていると思うと眠れないと言うのです。

もちろんその気持ちはよくわかります。

でも、海外なのに狭い我が家のソファーも漏れなく狭くて、とてもじゃないけど2人で眠れるスペースはないので、 、、

実質的に不可能なのです。

仕方がないのでベッドを壁から少し離して、いつものようにベッドで眠ることにしたのですが、

ヤモリんがベイビーだったのが不幸中の幸い

そう、気付いたのですが、私、小さなヤモリんだったら発狂せずにいられるみたいなのです。

今回のは本当に生まれたてみたいなスーパーミニサイズだったので。

それに、シンガポール生活はヤモリんと同居が必須で、私の周りの人たちは同居していると言い、

彼らの話では、冷蔵庫で干からびていたことはあれど、ベッドに落ちてきたことはないと言っていたので、

私の中ではベッドの上は安全地帯のように思えていたこともあり、

全ての欲望の中で睡眠欲だけが突出して高い私は普段通りに爆睡しました。

翌朝

翌朝目を覚ました夫は寝不足気味。

やっぱりよく眠れなかったよ、とのこと。

一方の私は普段通りに眠ることは出来たのですが、夫が会社に行ってしまうと思うと途端に心細くなります。

安全地帯のベッドから抜け出すと、家中の壁や天井をチェックしながら恐る恐る行動しましたが、ヤモリんは見当たりません。

朝の支度をして、夫がふとベッドの後ろを覗き込むと、

あ!いた!

ベビーヤモリんが顔を出し、夫の声に驚いて再びベッドの下へ。。。

うーむ、これは、、、

どうやらベビー過ぎて、ベッドの上で人の気配がするうちは、怖くて外に出られなかったのではないかと思えて来ました。

可哀想だし、何とか無事に捕獲して外に逃がしてあげなければ、、、

網戸も張っているので、僅かな隙間からたまたま入り込んで来てしまったら、同じルートから出て行くのは彼らには無理でしょうし。

そして私、いくら小さくてもやっぱり共存は無理なので。

だって、そのうち大きくなったらどうするの???

食器棚はオープンになっているので、ヤモリんとか住んでいたら食器どうするの???

戸棚

浴室の壁にはタオルとか掛けていますし、ヤモリん棲みついていたらタオルどうするの???

どう考えても衛生的にも無理!!!

ということで、、、ヤモリん捕獲大作戦を考えることになりました。

ヤモリん捕獲大作戦

夫が会社でいないため、実行するのは私自身、、、

ドキドキしますし鳥肌が立ちますが仕方ありません。

決死の覚悟で心を決めて、まずは虫取り網を買ってきて、それで捕獲しようと思いつきます。

早速ダイソーへ行ってみたのですが、虫取り網が売っていないのです。。。

最近、ジュロンイーストのバスロータリーが移動しまして、その前にあるJ Cubeが急激に息を吹き替えし、

2階にあった小さなダイソーが、同じ階の広いスペースに引っ越して、

とっても大きく、品揃えも豊富になったのですが、なかったのです。

でも、何だか使えそうなこんなものを発見しました。

ヤモリん捕獲用
こんなもの
(本当は粉を容器に入れかえるための器具)

穴が空いているところにラップをして、空気穴を開ければ、この中に閉じ込めても窒息しませんし。

ということで、虫取り網の代わりにコチラをお買い上げ

大奮闘記

家に戻って恐る恐る様子を見に行きましたが、ヤモリんはまだベッドの下の模様、、、

夕方になってようやく、外に這い出して来ました。

リビングにいた私がトイレに行こうと立ち上がったら、廊下の左から右へ逃げるヤモリんと遭遇!

ここまで来たら心も決まっているので、待ってましたとばかりに、買っておいた機器を手に、ヤモリんを追いかける私。

もちろん怖いので一人でキャーキャー言ってます。。。

奮闘の結果、ついに捕獲成功!!!

ヤモリん捕獲
捕獲したベビーヤモリん
※ぼかしを入れております


ん???あれ???

ひゃーー、しっぽが切れた!しかも動いてるーーーー

物凄い恐ろしい光景を目の当たりにしてしまいました。。。

ヤモリんってトカゲの仲間なので、尻尾を切って逃げるヤツだったみたいです。。。

10秒くらいだったか、切り離されても動く尻尾、、、衝撃です。。。

ヤモリんの方も、機器の中に捕獲したはいいけど、元気に動き回っているし、むしろこの後が問題ですよね。。。

考えた末に、このように、薄手でしっかりした雑誌の付録のような冊子を下に敷いてみました。

捕獲したヤモリん

あとは逃げないように押さえながら冊子ごと持ち上げて、、、

と思ったのですが、それ、なかなか難しいですよね。。。

あ、そうか、このままズルズルと引きずって外に出せばいいんだ。

ということで、こんな感じで玄関の外に出して、、、

捕獲中

角までズルズル持っていって、、、

捕獲中

ここでリリース!

開放したヤモリん
開放したヤモリん
※モザイクかかってます

容器を外した時には私が勢いよく後ろに飛び退いただけで、肝心のヤモリんの方は雑誌の上から動かず、、、

雑誌を揺すってみたらようやくリリースされたことに気が付いたみたいで、

隅に移動し、この後無事に、フェンスの隙間から消えていきました。

はー、疲れた。。。
もう戻ってくるんじゃないぜ、ベイビー
(↑誰?)

でも後片付けはこれからです。。。

後片付け

捕獲に使った冊子はその足でゴミシュートから捨てました。

あ、捕獲器具も捨てちゃった。。。

次回また捕獲が必要になった時のために、容器は取っておけば良かったかも。。。

部屋に戻ると、久しぶりに安心して家の中を歩くことができます。

改めて見てみると、自作の網戸には私の親指の第一関節から上くらいの僅かな隙間が空いていて、

それがちょうどベビーヤモリんの大きさと同じくらいでした。

網戸の隙間
親指の第一関節から上くらいの僅かな隙間

ここに障害物を取り付けて、どうよ、これならもう入ってこれないでしょーーー

障害物取り付け後
隙間の横に障害物をつけました
これで入って来れないはず

それから99.9%除菌シートで尻尾を包んで捨てて、床中を隈なく消毒して、

これでようやくミッション終了です。。。

疲れたー(肉体+精神的に)
翌日は太ももが筋肉痛になりました

あとがき

一人で何とかやり遂げた私、達成感と誇らしい気持ちで一杯になり、

その夜、翌日の朝と、合計10回ほどでしょうか、

ねえねえ、あたし凄くない?偉くない?

うん、凄い、良くやった!

という会話を繰り返したのは。。。

まあ、、、相手は生まれたてのベビーヤモリん、体長約2.5cm程だったのですけどね。。。

ということで、最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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ベビーヤモリとの戦いを制した日:シンガポール事件簿” に対して2件のコメントがあります。

    1. こどら より:

      ありがとうございます!

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