SNSの闇:内集団バイアスは他人事ではない件
最近すっかり秋らしくなり、涼しい風に乗ってどこからともなく金木犀の香りが漂う季節になりました。
そんな今朝、ネット記事を読んでいた夫が、
これヤバイ、怖いわ
と言うのです。
読んでいた記事は「温厚だった妻がユーチューブの情報に惑わされて新型コロナのワクチン接種を拒否してくる」と言うもの(→コチラ)。
奥様の主張としては、、、
闇の政府に支配されるから絶対にワクチンは受けない!
と言うのですって。。。
いやいや闇の政府の支配の前に、あなた既にマインドコントロールされちゃってますから!!!
僭越ながら、思わずそう突っ込ませていただきました。
内集団バイアス(内集団ひいき)とは
少し前にTwitterの情報で、内集団バイアス(内集団ひいき)に警鐘を鳴らしているツイートが拡散されていましたが、その時には、
へえ。そんなことってあるんだね。
気をつけよ
と軽く捉えていたのですが、実例を聞くと実感として認識できますね。
内集団バイアス(内集団ひいき)というのは、自分の所属している狭い世界での共感やひいき目が強く働くという心理的な働きのことを言うようですが(英語ですがwikiはコチラから)、
SNSというものは、一見広い世界と繋がっているようでいて、実は自分の周りの狭い世界(=フォロワー)の中の会話なのですよね。
でも、内集団バイアスが掛かった人たちの中では、例え他の人から見たら突拍子もないような偏った情報でも、その集団の中での情報が真実として信じられてしまう、、、
というのですから、恐ろしいマインドコントロール状態ですよね。
Twitterで感じる不思議な作用
ツイッターを始めて1年と少し経ちました。
その間ずっと思っているのは、SNSは相手の顔が見えず、住んでいる場所も関係ないので、
さぞかし多種多様な人と繋がるのだろうと思っていたのに、
何故だか実社会よりも気が合う人が多いのです
実社会だと、自分の意思で知り合う人を選ぶというよりは、共通の繋がりの中で人と知り合いますよね。
例えば会社や学校、習い事、バイト、など。
その中で出会う人には、自分と合う人もいれば合わない人もいて、ストレスを感じながらも異なる価値観の人から刺激を貰ったりすることもある。
でもTwitterだと特に、最初から共通の趣味であったり、似たような考え方を持つ共感出来る人、同じような境遇の人と繋がるので、
自分と似ている人、気が合う人と自然に繋がる仕組みになっているのですよね。
そんな気が合う人たちから聞いた話に同調してどんどん盛り上がっていくと、偏った信憑性のない思想が途端に真実味を帯びてくるのでしょうね。。。
他人事ではない内集団バイアス!
そこでふと思い出したのが、父親がワクチン接種を受けると言った時の弟の発言でした。
政府の情報は信じられないし
この世界的な人体実験の結果が出るのは10年後とかになりそうだからなあ
我が弟、しっかり者ではあるのですが、少々疑い深いところがあって、自分が一番正しいと思っている節があるのです。
おそらく政府に対する不信感から、謎の情報をキャッチして一時は半分信じかかっていた模様。。。
でも流石に疑い深いお陰で、その人体実験説も完全に信じているわけではなく懐疑的な目を向けてはいたようで、
正直言って何が正解なのかよくわからないんだよ(=要は半信半疑)
とも言っており、、、
なんか怪しげな宗教みたいなこと言い出しているけど大丈夫だろうか
と少しだけ心配したものの、頭ごなしに否定するのも何ですし、頭の整理がついたら落ち着くだろうと思って見守っていると、
時間が経って両親が接種し、私も接種し、友人や親戚が接種し、
毎日会社にも行っているので人とも話すでしょうし、
そうこうするうちに自分もワクチンを接種してくれたのでホッと一安心。
その時に気づいたのですが、、、
きっと内集団バイアスは新興宗教やマインドコントロールでも使われるんだ!!!
怖ーい💦
今朝夫が読んでいた記事でも、旦那さんが政府の情報をわかりやすくまとめて見せながら説明したけれど、奥さんは影の政府に支配されたくないと泣いて拒否するばかりだったとか。。。
弟の血迷い発言を聞いている私にとっては他人事とは思えず、
既にマインドコントロール状態にある人をどうやったら客観的に物事を捉えられる状態に戻すことが出来るのでしょうね。。。
と、背筋がゾクっとするような思いをしました。
あとがき
今年の春先まで我が家が住んでいたシンガポールでは、最初の最初から、SNSなどでデマが流れる度に公式にそのデマを否定し、
デマに流されず、パニックにならず、政府の正式発表を見て落ち着いて行動してください
と呼び掛けていて、人によっては情報コントロールだ、言論の自由が、、、とかいう人もいるのでしょうけど、
私にとってはとても安心感がありました。
その後もプロアクティブに動いて検査で洗い出し、毎日最新情報を公開して、国民に対する行動指針を明示して、ことあるごとに首相が演説をして国民に呼び掛けて、本当に優秀な政府だと思いました。
今日本でも言われているような、何かの施設内に仮の治療施設を作ってベッドを並べ、大量受け入れを可能にする体制なんて、初期の初期で整えていましたからね
日本だと政府に対する不信感が最初にあるからなあ。。。
やはり世界的に進められているコンプライアンスの精神(自分達にとって都合の悪い情報でもきちんと開示して謝罪し、修正する)が日本の政府にも浸透すれば、国民の信頼も得られるのになあ、、、と思ったり。
何にせよ、知らない間にマインドコントロールされているかもしれないSNSは使い方に充分気をつけて、
SNSやネットで流れている情報だけを鵜呑みにすることなく、物事の真偽を自分で判断できる冷静さや目を養っていきたいと思いました。
ということで、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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