新型コロナ拡大中なのにシンガポールで日帰り手術を受けた話
まだまだ収まらない新型コロナ、、、早く収束してくれることを願うばかり、、、
こんにちは、当ブログ管理人のこどらです。
そんな今の時期に何ですが、先日シンガポールで日帰り手術を受けてきました。
私がシンガポールでの生活を開始したのは2020年の1月末から。
来たばかりの慣れない国で、英語環境で、新型コロナが拡大中のイマ!?
って感じですよね💦
そんな経験をしている人もきっと多くはないでしょうから、今回はその件についてお話ししたいと思います。
※切開しないマイナー手術なのですが、私にとっては人生初の手術でした💦
この記事を読むとわかること
筆者の体験談を通じてシンガポールでの日帰り入院と日帰り手術の様子がわかります。
(ついでにワタシのミジンコハートっぷりもわかります💦)
ポリープが見つかった
シンガポールに来てからポリープが見つかりました。
日本でも見て貰っていたはずなのに、おかしいですね。。。💦
で、諸々の事情があって、こんな時期になんですが、切除手術を受けて来ました。
とはいえカメラを入れて切除するだけの切開しないマイナーな手術で、本当は麻酔もしなくても出来るくらいの15分程の手術みたいなのですが、
お互いに(お医者さんも患者さんも)その方が楽なので、と、、、
日帰り入院をして全身麻酔をして切除することになりました。
日帰り手術の朝
当日は0時から絶食で、水も飲んではいけません。
ポリープが見つかったのは街のクリニックなのですが、手術は施設の揃っている、オーチャードにある病院の日帰り手術施設で行われます。
朝の6時半に入院しました。
手術は8時からなので、1時間半前に受付を済ませることになります。
朝が早くて地下鉄がうまく乗り継げなかったので、グラブ(東南アジアはウーバーではなくグラブです)で車を呼んで病院に向かいました。
まだ辺りは真っ暗で、病院の入り口も閉まっていて、中にいる守衛さんに、冷たく手で「あっち」と合図され、夫と2人で「どっちだよ」と言いながら病院の周りをクルクル、、、💦
ようやく別の入り口を見つけて中に入ることが出来ました。
入り口では2人分、新型コロナに対する申告書とID番号を記入し、エレベーターで日帰り入院受付へ。
こういう時に「自分て日本人だな」と思いますが、6時15分に到着したので、受付はまだ空いておらず、椅子もない廊下で立って待つことに、、、
6時半になると明かりがつき、6時半を2、3分過ぎた頃にようやく扉が開きました。
受付番号は勿論のこと一番(笑)だったのですが、この受付けで20分から25分くらい手続きにかかり、病室に通されると7時を過ぎていました。
この受付でも、夫と私、2人ともまたコロナの申告書を書かされました。
私の他にも白人さんやら現地の方らしき人など、4、5人の方が手続きをしていました。
受付が異常に寒くて、長袖で来るべきだと後悔しましたが手遅れで、、、ブルブル震えて待つはめに、、、💦
クリニック側が保険会社に連絡してくれていたので、必要な書類は病院側に届いており、今回はお金を払うことなく入院し、手術を受け、退院することが出来ます。
病室へ
体重を計ってから病室のベッドに案内され、病院のナースに血圧を計られたり、問診を受け、腕に名前の書かれた赤と緑のバンドを巻かれます。
街の中心部に行くのでと、この日はコンタクトを入れてきてしまったのですが、手術の際には外さないといけないので、メガネで来ればよかったです。
コンタクトのケースすら持ってきていなかったので、病院がケースと食塩水を貸してくれました。
手術着を渡されて、着替えてベッドに入っておくように言われます。
ロッカーがあるので荷物はそちらに入れ、ロッカーの中には電子ロック式の貴重品BOXもあるので貴重品を入れてロックします。
なんだかんだであっという間に迎えが来て、ベッドごと運ばれて行きました。
9時半くらいに戻ってくるから、と言いおかれ、夫はしばらくこの病室で待機です。
緊張が高まる
いくらマイナーとはいえ、事前にリスクも聞かされていますし、何より私にとっては生まれて初めての手術です。
手術が決まってから手術までの間は4日間。
その間ずっと怖かったので、穴があったら入りたい、、、ではなく、逃げ込みたい💦
普段から夫にはミジンコハートと言われている私、、、切開しないポリープ切除でこれなら、本気の手術の時にはどうなってしまうのか、考えただけでクラクラします。。。
朝から水も飲んでいないので、喉はカラカラです。
すぐに手術室に行くのかと思ったら、前室のようなところで一回待たされます。
手術のナースと麻酔医の先生が来て、順番に同じことを聞いてきます。
名前、IDもしくは生年月日、手術歴、アレルギーの有無。
血圧を計られ、緊張で148と高くなっているのでリラックスするように言われます。
って、、、リラックス???無理でしょーー〜💦
手術とリスクついて、事前に説明を受けていることを確認され、何回かサインもしました。
ここの方々、流石のプロフェッショナルでテキパキとしていて、普段のんびりしているイメージのシンガポールの街の人たちとは全く違います。
でも3回くらい「手術は初めて?」と聞かれたので、その度にどんどん怖くなっていきました。
カーテンで仕切られた隣のスペースには、フランス人の女性が同じ様に手術を待っていて、麻酔医の先生がフランス人だったのか、フランス語で会話していました。
飛行機で11時間かかった(短いですよね?でもそう聞こえました)、とか、パリに住んでいる、とか、全然手術に関係のない日常会話が聞こえてきました。
私の方はずっと英語なので、すごく羨ましかったです。
こういう時こそ聞きたい日本語。。。あー、日本語の響きが恋しい。。。
とはいえ、この病院の方々は私の苦手なシングリッシュがあまり強くなく、聞き取りやすくて助かりました。
手術室へ
そうこうしているうちに、ついに手術室に運ばれます。
寒かったこともあり、体が震え出して、止まらなくなりました。
天井に大きなライトのついている手術室に入り、麻酔医の先生に話しかけられますが、
もー〜ー、悠長に答えられる様な状態じゃない💦
「ナーバスになってる」
と訴えると、腕を摩って「大丈夫、リラックスして」と言うのですが、だから無理だってば💦
手術台に横滑りに移動させられ、麻酔用の点滴の針を刺される時、麻酔医の先生とナースが口を揃えて
「(血管)細い!!」
と言っていましたが、流石のプロ、すぐに針を刺し終えていました。
私は元々血管が細くて、朝から水を飲んではいけないなんて言われる健康診断などでは、血管が出なくて何度もやり直しをされたりすることがあるのですが。。。
でもこっちはそれどころじゃなくて、「細い」と言われた時に、思わず「そうでしょうよ!」と言ってしまいそうになりました💦
あまりに体の震えが止まらなくて、我ながらおかしくなってきます。
手術台の上から
「ねえねえ、寒いんですけど、、、」
と言って見たら、ナースが温かい空気の出る筒を布団の中に入れてくれました。
布団乾燥機の筒みたいなヤツです。
体が温まったら震えが止まって、今度は眠くなってきました。
腕に巻かれている血圧計がキツくて手が痺れたので、
「ねえねえ、これちょっときつ過ぎない?」
とも言ってみたのですが、今度は「あー、それは血圧を定期的に図るから取れない。血圧図るときはきつくなるの。」と、イマイチ通じていなかったので諦めました。
血圧が160に上昇してしまった様で、麻酔医の先生に
「ちょっと血圧高すぎるから薬使うよ」
と言われましたが、もー〜〜好きにしてください💦💦💦
しばらくして先生(クリニックの医師。手術を執刀してくれます。日本語はネーティブです)が入室され、2言くらい言葉を交わしたのですが、日本語が聞けて安心しました。
麻酔医の先生が
「OK!じゃあ今から寝るよ〜〜ー」
と言ってすぐに、眠りにおちたようです。
手術の後
気がつくと先ほどの前室にいて、先生が声を掛けてくれました。
少し痛みがあったのですが、しばらくは痛みは続くとのこと。
程なくして病室に戻り、夫と再会すると
「あれ?もう起きてるんだ。寝たまま戻ってくるのかと思った。」
と言われました。
時刻は最初に言われた通りの9時半で、時間もピッタリでした。
さすがシンガポール、医療先進国です。
血圧を図ると少し下がったもののまだ149。
薬を使うと言っていたのに、高いままです。
1時間くらい、夫はパソコンで仕事をし、私はうとうとして過ごしていると、食事が運ばれてきました。
手術の前に選んだのですが、コーヒーと卵サンドです。
アメリカで日帰り手術を受けたことのある友人から、アメリカではサンドイッチが出ると聞いていましたが、シンガポールではおかゆとサンドイッチを選ぶことが出来ました。
それぞれ2、3種類中から味も選べます。
何はともあれ、真っ先に水に手を伸ばし、少しづつですが半分くらい飲み干しました。
スープはセロリの味のするポタージュでしたが、術後ですし、舌が正確だったかどうかはわかりません。
一口目はいかにも病院食という薄い味がして美味しくないと感じたのですが、飲むうちに美味しくなってきました。
コーヒーはインスタントの味がして、サンドイッチは薄味でした。
思っていたよりも体力を使い果たしていた様で、あまり食も進まず、半分以上残してしまいました。
点滴の針が痛いので取って欲しかったのですが、退院するまでは抜けないと言われてしまいました。。。
手首は一週間以上経った今でも内出血していますし、痛みます💦
退院
12時にクリニックのナースが、病室に薬を持ってきてくれました。
これが合図となっていて、この後帰れそうになったタイミングで帰っていいと言います。
出血も痛みもなかったので、すぐに退院することにしました。
病院のナースが来て血圧を計ると、123と正常値に戻っていました。
ようやく点滴の針を抜いてくれて、洋服を着替え、コンタクトを入れて退院です。
保険で賄って貰えるので、退院手続きは特にありませんでした。
帰りも病院の前からグラブで車を手配して帰宅しました。
術後の過ごし方
5日間は抗生物質を飲みます。
良い菌もやられてしまうのでビフィズス菌も一緒に処方されました。
痛ければ痛み止めを、出血があれば止血剤を飲む様に言われました。
手術当日自宅に戻ってからは、夕方までずっと眠っていました。
食事は作ろうと材料を用意してあったのですが、夫が代わりに作ってくれました。
クリニックのナースには、
当日はプールや激しい運動はダメだが、家事はOKで、翌日からは普通に生活して良い
と言われていたのですが、退院する際に病院のナースからは、
今日は安静で家事をしてはダメで、1ヶ月はプールにも入ってはいけない
と言われ、どちらが正しいのかよくわかりませんでした。
まあ、自分の体のことは自分が一番わかるだろうということで体調をみつつ、なんだか調子も戻らないので、しばらくはゆっくりしていることにしました。
翌日は安静、2日目は朝ごはんの用意だけし、3日目は掃除・洗濯・買い物をしました。
この日少し動き過ぎたのか、4日目は体調が優れなかったので一日中安静にし、5日目からまた少しづつ動く様にしました。
幸いなことに、痛みや出血はほとんどなかったのですが、体調や痛みや出血の具合などを見て、無理しない様に調整しました。
この手術、手術自体は大したことがないのですが、その後菌などが入って化膿しないように注意が必要なのです。
そのため5日間は抗生物質を飲むように言われていたのですが、今感染が拡大中の新型コロナのようなウイルスには抗生物質は効かないので、買い物に行く際には、いつもよりも一段と気を使いました。
1週間後、クリニックに診察に行って、もう普通に暮らして大丈夫、と言われた時にはホッとしました。
結局、切除したのはポリープではなく、内膜がぶ厚く凸凹に固まっていたものだったようで、それを削った、ということでした。
検査の結果悪いものでもなかったので、これで取り敢えずは一安心、しばらくは様子見です。
日帰り入院・手術まとめ
あくまでも私のケースですが、、、
- 場所:オーチャードにある大きな病院の中の日帰り入院施設
- 時間:受付開始は朝の6時半から
- 執刀医:街のクリニックの医師
- 費用:全額保険でまかなえました
- 手術費に含まれていたもの:執刀医の先生の費用・麻酔医の先生の費用・施設使用料・術後の食事代・薬代など
- 入院中に聞かれたこと:ID番号もしくは氏名と生年月日・アレルギーの有無・手術の経験・手術について説明を受けていることの確認
あとがき
今回は、シンガポールでの日帰り入院と日帰り手術についてレポートしてみました。
今回のことで、自分のミジンコハートさ加減がますます嫌になりましたが、、、、
シンガポールに来なければ見つからなかったかもしれませんし、シンガポールで手術をしたことで保険が適用されましたし(笑)、
仕事を辞めた今だからこそ、気兼ねなく体調の回復に専念出来ますし、
物事には常に良い面と悪い面の両方があるものですし、だったら良い面に目を向けて、元気出していきましょう!!!