日曜日のフォートカニング公園は東南アジアの活気
今は2020年10月。
今年は新型コロナの世界的大流行で各国が鎖国に近い状態になっていて、
ここシンガポールでもビジネス渡航は少しづつ緩和され始めたとはいえ、まだまだ鎖国のような状況が続いています。
最近すっかり新型コロナは落ち着いていて、1日の感染者は海外からの入国者を含めても一桁。
感染者は入国時からずっと隔離されていますし、
シンガポールでの感染の大半を占めていた外国人労働者の寮での感染も一日数人程度に落ち着いてきて、
ついに昨日10月14日の発表ではゼロという日も出てきました。
それ以外の一般社会での感染もゼロ〜数件と落ち着いています。
最新の感染者数はコチラから。
そんなプチ鎖国状態だからでしょうか???
日曜日に、中心部にあるフォートカニング公園の中を通り過ぎたら、
公園の階段や道や、茂みの中まで、
あらゆる所が東南アジア系の人たちで埋め尽くされていて、
ピクニックをしたり、ポーズをキメて写真を撮っていたり、、、
ここ、マレーシアだっけ???
それともフィリピン?
あれ?インドネシア???
という状態になっていましたよ。。。
フォートカニング公園の大賑わい
フォートカニング公園はシンガポールの中心部の丘の上にある公園です。
よく、シンガポール情報などでフォートカニング公園は地元住民憩いの静かな公園という記述を目にするのですけど、
静かなのは平日だけの話で、普段から休日はこんな風に東南アジアの活気に溢れた感じなのでしょうか?
音楽を掛けたり、歌ったり踊ったり、楽しげにおしゃべりしたりでとっても賑やかでしたけど???
この公園、クラークキーからも程近く、脇を通ることが多々あるのですが、
何しろ長い階段を登って行く必要がある丘の上にあるため、
今まで一度も公園内に足を踏み入れたことがなかったので、
こんなに賑わっているなんて全然知りませんでした。
この日曜日はシティーホールにいて、そこからお香を買い足しにムスタファセンターまで行ったんですけど、
随分と運動不足なので、フォートカニング公園を散歩&ウォーキングがてらMRTドビーゴート駅まで歩いて通り抜けることにしたのです。
まずは階段から人がぎっしりと、、、
わかりますかね?
中腹辺りから人が密集して座っています。
長い階段を登り切ると見えるのがラッフルズ邸らしいのですが、、、
右も左も木陰の芝生や道端にピクニックを楽しむ人が沢山いました。
この日公園にいたのは、明らかに東南アジア系の人ばかりで、
よく見分けはつきませんが、マレーシア、フィリピン、インドネシアなどの方々ではないかと。
インド系の方もチラホラいらっしゃいましたけど、シンガポールで一番多い筈の中華系、白人さん、日本人などなど、その他の人種はほぼほぼ見掛けないような状態でした。
シンガポール人の友達に言ったら「それはメイドたちだよ」と言っていましたが、
男の子や若い学生みたいに見える子もいて、そんなに若いうちから海外に出稼ぎにきているとすると、
生活のためとはいえ、彼らのバイタリティーって凄いですね。
(※シンガポールって共働きが多いので家にメイドさんがいたりします)
進むにつれて、アスファルトの上や、
鬱蒼とした熱帯雨林の茂みの中に敷物を敷いて座り込んでいる人たちもいて、
茂みの中に関しては、あんなところに入るとはちょっと日本人の感覚ではびっくりでした。
虫や爬虫類が降ってきそうですけども、、、
ワタシは絶対にムリです
大砲の横でもピクニック中でしたが、人を写さないようにしてようやく撮れたのがこの一枚。
この公園にある門はイギリス統治時代の物だと言いますが、ちょっとした見所になっているので行ってみると、
門の裏手では民族衣装を来たインド系の方々が本格的に踊っていました。
ともかくとっても賑わっていて、皆元気で楽しそうで、
おまけにあちこちでこぞってポーズをつけて写真を撮りまくっているんで、ちょっと圧倒されますよね。
ところであんなに写真撮って、一体どうするのでしょうかね。
SNSで大公開???
戦争遺跡もあります
丘の頂上をすぎると出てくるのがバトルボックス。
ここは戦時中の日本に降伏した時のことなどを英語のツアー付きで見学できる場所。
シンガポールで戦争というと日本に統治されていた暗黒時代のことで、シンガポールには沢山戦争遺跡が残っていますね。
ツアーで説明されるということは多分、日本人にとっては一番肩身が狭いのでしょうけど、一度は行ってみたいと思っている場所なのです。
丁度、我が家が到着した時刻にツアーが開始されたところで、次のツアーまで20分待ちだったので、この日は諦めて先を急ぐことにしました。
神秘的なツリートンネル
ツリートンネルという場所があったので行ってみたのですが、ここにも大勢の東南アジア系の人たちが集い、
階段の手摺りの上に立って、モデル顔負けのポーズをキメたりして、撮影の真っ只中でした💦
ちょっとお邪魔して人の映らない場所を写したのがこちらの一枚。
このフォートカニング公園は、その昔マレー人の君主が支配していた場所で、
王族のお墓があると言われていたりもしますし、神聖な場所のようなのです。
昔はマレー語でブギット・ラランガン(禁断の丘)と呼ばれていて、
一般の人の立ち入りが制限されていた場所だったそうなので、
その当時からしたら、今は考えられないような賑わいになっているってことですね。
この場所、今回は賑わっているので圧倒されて終わりましたけど、
人気のない時に来て静かに眺めたら、ちょっと不思議な心持ちになりそうな神秘的な場所でした。
あとがき
日曜日のフォートカニング公園は、静かな戦争の遺跡がある公園かと思って通ってみたら、
東南アジア系の人で賑わっている明るい公園で、
大分イメージが違いましたけれども、
シンガポールの中にある東南アジアの活気を見た気がしました。
これがいつもの日曜日の光景なのか、今の新型コロナ下での特別な状況なのかはわからないのですが、、、
というのも、シンガポールは東京23区程の小さな国で、行くところも限られているんですよね。
シンガポール人の友人は、ついに限界みたいで、どこにも寄らずにただクルーズするだけの2泊3日の旅に行くそうで、、、
我が家も誘われたのですが、一人5万円くらいするらしく、断りました💦
「もうシンガポール退屈過ぎて外に出ないと限界。残念だなあ、絶対興味示すと思ったのに」
と言っていましたけど、まだシンガポールを歩き尽くしたわけではない私にとっては、
船の中に監禁(?)より、シンガポール国内に監禁(?)の方がまだ退屈じゃないような。。。
でもですね、日本人の知り合いも同じクルーズの話をしていましたし、
今のシンガポールでは、シンガポール国内で限界に達した人たちの間でクルーズが流行っているのでしょうかね?
ということで、最後までお読みいただき、ありがとうございました。