オリーブの虫被害:根がなくなり瀕死の状態から復活させるまで
シンガポールは常夏の国なのですが、日本は今、春ですね。
春といえば草木が冬眠から目覚めて成長を開始する季節。
と同時に、、、植物達にとって天敵となる、虫や病気の活動も活発になる時期、、、
日本の我が家にはシンボルツリーとして植えたオリーブの木があるのですが、この木が一時期瀕死の状態に陥りました。
そこから献身的な世話(自分で言ってる💦)の甲斐あり、見事復活を遂げたのですが、、、
今回は、そんなオリーブの木の復活劇について、まとめてみたいと思います。
この記事を読むとわかること
瀕死の状態に陥ったオリーブの木を復活させた方法が筆者の体験談からわかります。
オリーブの木の異変
家を建てた時に、木や花を植える花壇スペースが欲しいと言ってあったのですが、出来上がってみるとコンクリートに覆われ、狭いスペースしか残されていなかった我が家の花壇、、、
これから家を建てる人は、お庭のスペースも抜かりなく確認することをオススメします!!!
仕方がないので空いている狭いスペースに、細々と植物を植えていました。
花壇用に土を入れ替えて整えてくれたと聞いていたのですが、日当たりは良い筈なのに、ラベンダーは枯れ、ミントやローズマリーは虫に食われるなど、、、、
1年目はなかなかうまく育ってくれませんでした。
2年目の春、丁度今くらいの4月の初めのこと。
それまで唯一問題なく育っていたオリーブが、目に見えて元気が無くなってきたのです。
葉が黄色くなって枯れてゆき、なんだか真っ直ぐに立ってすらいられず、心なしか斜めに傾いてくるのです。
やはり土が悪いのか!?こんなに狭いスペースしかないのなら、いっそのこと鉢に植え替えた方が良いのでは???
夫と相談の結果、さっそく鉢に植え替えてみることにしたのですが、、、
掘り起こしてみると、根がほとんどなくなっていて驚きました。
そして土の中には何やらうごめくものが、、、
気持ち悪すぎて写真を撮る気にもなりませんでしたが、大きさにして3cmほどの見たこともない幼虫がいて、、、
それが掘れば掘るほど出て来て、なんと総勢8匹もいたのです!!!
かなりの衝撃映像でした💦
我が家のオリーブ・オリバー君!!!なんと、この得体の知れない害虫に根を食い荒らされていたのです!!!
蝶でもカブトムシでもないのですが、結構な大きさの虫の幼虫に違いないことはわかりました。
あー〜〜ー、今思い出しても気持ち悪過ぎです。。。
元気がなかった原因は、、、
後から調べて分かったのですが、あの気持ち悪い大きな害虫の正体は、コガネムシの幼虫でした。
どうやら土が酸性に傾いていたのがいけなかったようです。
オリーブの木は鉢に植え替え、自然由来の虫除けハーブを土にかけたのですが、
元来虫除けになるはずの我が家のハーブたち(ローズマリーやミント)が次々に虫にやられていた状況を考えると、これだけで楽観視は出来ません。
土をアルカリに傾ける石灰も撒いておきました。
根っこの成長を助けるための栄養剤も与えました。
肥料はセオリー通り、植え替え後一週間くらいしてから撒きました。
それでも根が張っていないため、鉢に移した後も風で傾いてしまい、春の強風の日には、風に吹かれて鉢から根こそぎ飛ばされていたりもしたため、、、
土に支柱を刺し、枝をテープで貼り付け、1人では立っていられないオリバー君を補強しました。
どんどん瀕死の状態へ
それでもオリバー君、どんどん葉が枯れ落ちていくのです、、、。
ネットなどで調べた結果、
根に集中させるには余分な枝葉はカットした方がいい
という情報をみつけ、枯れかかっている枝を中心に思い切って剪定しました。
これでもかというくらい水をあげるといいとも書いてあったので、毎日せっせと水を与え、枯れた葉を取り除き、、、
復活する確率は5分5分と思われましたが、1回りも2回りも木が小さくなり、葉もほとんどなくなった2ヶ月後、オリバー君の動きがついに止まったのです。
木の幹の色は悪いし、とうとう枯れてしまうのかと心配しました。
復活の兆し
しばらく膠着状態が続き、、、毎日水をあげながら見守っていると、、、
ついに枝の先に若葉が!!!
みつけた時には本当に嬉しかったです。
さらに2週間くらい経つと、今度は太い枝から若葉が出てきて、新しい枝も伸びてきました。
その後の成長
さらに1ヶ月経過したその年の夏には、すっかり緑の葉を取り戻したオリーバー君。
ここまでくればもう安心です。
それから2年が経ち、、、去年の春には花を咲かせ、一粒だけですが実もなりました。
今ではこんなにふさふさと葉を繁らせています。
今年の春はシンガポールにいるのでオリバー君の成長が見られないのですが、預けている夫の実家の母によると、少し葉が黄色くなっているとか、、、
少し心配ですがきっとまた元気に復活してくれることを信じています。
まとめ
コガネムシの幼虫に根を食い荒らされた後、瀕死の状態から復活までにしたことをまとめると、、、
- 害虫を駆除して鉢へ植え替えた
- 土には害虫避けの薬と石灰を撒いて、害虫が来にくい環境にした
- 根に栄養剤を与え、植え替えてから1週間後に肥料を与えた
- 枯れ葉を取り除き、枯れ枝を剪定して、オリーブの木が根を張ることに集中できるようにした
- 毎日水を沢山与えた
同じような状態になった方、是非諦めずに試してみてください!
植物を育てていると、最近の日本の記録的豪雨や猛暑、長雨、そして極寒の冬など、、、
年々厳しさを増す自然環境にも耐え抜き、花を咲かせ、実をつけてくれる、そんな姿に癒され、勇気付けられたりもします。
特に今からの春の時期には日々成長する姿が見られるので、ガーデニングが楽しい時期でもあります。
自分の体調が悪かったり、心配事があって気持ちが植物に向いていないと枯れてしまったりもしますので、
今年は新型コロナで不安な日々が続きますが、自宅にいる時間も長くなりましたし、植物達の世話も忘れずにしてあげてくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
※ガーデニング好きで虫が嫌いな同志も、そうでない方も、コチラ↓を、、、
はじめまして。去年植えた庭のオリーブが、急に葉が黄色くなり落ち始め、ここ数日原因を考えながら木を観察していたところ、今朝うちにもいました謎の幼虫!なぜか土の上に出ていました。コガネムシの幼虫に間違い無さそうです!とても参考になりました!
サルボックさん、コメントありがとうございます!
それはそれは!!!少しでもお役にたてたならとっても嬉しいです。
頑張って復活させてくださいね!
我が家のオリーブのオリバーは、1年ちょっと家を離れている間にまたもや瀕死になり、また枝を切って小さくなりましたが、今ではまた元気に新芽を生やしております。