マングローブの遊歩道がおすすめ:ラブラドール自然保護区
2020年の今年は日本の梅雨かと思うほど雨の多かったシンガポールも、ようやく最近、晴れの日が増えてきたように感じます。
そんな土曜日には、ずっと気になっていたラブラドール自然保護区に行ってきましたよ。
と言いたいところなのですが、、、
土曜の午後2時前にMRTに乗り込むと、すぐに激しいスコールが降ってきました。
迷った末、すぐに止むかもしれないからと、とりあえずラブラドールパーク駅までは行ってみたのですが、
止む気配一切なし。。。
天気予報では1時間くらいで止みそうだったので、近くのマックで時間を潰そうかと提案してみたのですが夫に却下され、
日曜日にもう一度出直すことにして帰宅しました。
結局スコールは止むどころかどんどん酷くなり、夜まで降っていたので、待たずに帰ってきたのは正解でした。
ということで、日曜日の午前中に出直して、今度こそ遊歩道を歩いてきました!!!
ラブラドール自然保護区とは?
ラブラドール自然保護区はシンガポールの南にある、海沿いの公園です。
MRTラブラドールパークから遊歩道が伸びていて、セントーサ島への入り口であるハーバーフロント駅まで1時間の散歩道でした。
今回は公園の中には行きませんでしたが、公園も広くて、第二次世界大戦時のイギリス軍の施設跡がそのまま残されていたりもするようです。
マングローブの遊歩道
駅を降りると、公園へ向かう道と遊歩道があるのですが、我が家は遊歩道の方を歩いてみることにしました。
前日の雨が嘘のように気持ちの良い晴天でしたが、快晴というよりは雲の多い晴れ間で、常夏の国で歩くのには丁度良いお天気です。
この遊歩道はすぐに川沿いに出るのですが、一面にマングローブが生えていました。
マングローブというのは海水と淡水が混じり合った水の中に生える植物の総称なので、具体的に何の木なのかはよくわかっていませんが、
この景色、ちょっと感動です
マングローブといえば石垣島でカヌーをしましたけど、その時の川の色とは違って、ここでは東南アジアらしい土色をしていました。
午前中だったのでそれほど蒸し暑さは感じず、むしろ風に乗って爽やかな緑の香りがします。
聞こえてくるのは、セミや鳥の鳴き声と、、、
工事の騒音。。。
大きな車通りのすぐ近くにこんな自然が残されていて、遊歩道の傍ではガンガン工事中、、、
というのがいかにもシンガポール。
そしてセミの声も、鳥の声も、日本のものとは違いますよ。
もっと逞しくて、アマゾンの映像から聴こえてくるような、一瞬「小動物が鳴いてるかな?」と迷うような声です。
歩いていると帽子の上にポツっと何かが降ってきました。
落ちてきたのは多分こういう小さな実。
そして落としてきたのは恐らくこの子。
上を見ると、木にしがみつくリスの姿が。
他にも2、3匹いて、もう1匹は太い木の幹に逆さまの大勢で掴まっていましたけど、
もしや筋トレ中か何かでしょうか。。。
このラブラドール自然保護区にもコモドドラゴンのご親戚のオオトカゲが住んでいるそうなのですが、
公園に行かなかったせいか、この日の遊歩道では見かけませんでした。
遊歩道には2カ所ほど、マングローブの川の真ん中から景色を眺められる展望台があるのですが、こんな感じです。
所々にペットボトルなどのゴミが浮いているのが残念ではありますけど、
何だか心なしか水が綺麗に見えます。
海水と混ざり合うことで、綺麗な翡翠色になっているようです。
海に近づくと時折波が寄せてきて、潮の香りもしました。
マングローブは海水の塩分を特定の葉っぱに集めて、それを枯らして落とすことで海水の中でも生きていられるんですよね。
写真にも黄色や茶色の葉が写っていますよね。
全然秋ではない真夏なのですけど、この枯れ葉で擬似の秋を楽しむシンガポール生活。。。
このマングローブの遊歩道は絶対におすすめのスポットですね。
海の上の遊歩道
マングローブの遊歩道が終わると海に出ます。
右手に公園への入り口があるので、ここから公園に行くこともできます。
今回は公園には入らずに海の上の遊歩道(Bukit Chermin Boardwalk)を渡ることにしました。
左手にはシンガポールらしいオレンジ色の瓦屋根が映えるガーデンレストラン。
この日は丁度結婚式が行われていました。
シンガポールの伝統的な結婚式の衣装についてはよく知りませんが、新婦さんはウエディングドレス、新郎さんはタキシード姿でした。
後ろに聳えている高いビルは、実はマングローブの景色の中にもちゃっかり映り込んできていたのですが。。。
それを「せっかくの自然なのにちょっとガッカリ」と思うか、「おー、これぞシンガポール」と思うかで、今を楽しめる度が変わってきますね。
遊歩道から海を覗き込むと小さな魚が泳いでいました。
この辺り、湾なのですが意外に水が綺麗で、南国リゾートに来たみたいな気分が味わえます。
振り返ると今歩いてきた海の上の遊歩道が見えました。
マングローブの森は、流石に自然保護区だけあって、緑の生い茂ったジャングルのようにも見えますね。
ヨットハーバーの見えるコンドミニアム
この先はヨットハーバーになっていて、立派なヨットが停泊していました。
歩いている間に、ヨットが一台出て行きましたけど、小型なれどもセレブですよね。
甲板に水着で寝そべって日焼けしてましたよ。。。
そんなヨットハーバーの目の前に低層のコンドミニアムがあったのですが、ここがすごく素敵でした。
お部屋もベランダも広そうでしたし、お庭には芝生スペースもあって、
白人さん率が高く、たまたまでしょうけどアジア人を見かけなかったのですが、
ここの海側のお部屋に住んでいたら、シンガポール生活も断然違って、優雅で素敵なものになりそうです。
目の前に湾とケーブルカーが見渡せるんで、毎日気持ちが良さそうです。
とはいえ現実面では交通の便はちょっと悪そうですし、お買い物も10分以上歩かないとスーパーがなさそうなので、
便利さを取るか、優雅さを取るかなのかもしれませんけど。
そして何よりも、海沿いの広くて新しいお部屋は家賃が相当お高いのでしょうね。。。
この辺りは他にもコンドミニアムが立ち並ぶ住宅地になっていて、川の色が綺麗でした。
あとがき
帰りはMRTのハーバーフロント駅まで歩いて帰りましたが、所要時間は1時間。
熱帯のシンガポールなので、1時間くらいが丁度良いお散歩コースですね。
今度は海の遊歩道で引き返して、公園内を通ってMRTラブラドールパーク駅まで戻っても楽しそうです。
このラブラドール自然保護区、我が家のシンガポールのお気に入りリストに追加しました。
また行くと思います!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。