仮免に落ちた体験談より:緊張をほぐす・緊張から落ち着く方法とは
拡大を続けている新型コロナの影響で、日本では都市部を中心に免許の更新が休止され、教習所も休業要請を受けて休校になってきていますね。
一体いつになったらこの世界的コロナ危機は収束するのか、、、
そんなこんなで色々と生活への不安はありますが、個人的に免許と聞いて思い出すのは40を過ぎて通った教習所での仮免試験のこと。
緊張し過ぎて一度落ちました💦
そこで今回は、筆者の仮免落ちの失敗談と、そこから見えてきた緊張をほぐす・緊張から落ち着くための方法についてまとめてみたいと思います。
この記事を読むとわかること
筆者の仮免落ちの失敗談から、緊張をほぐす・緊張から落ち着くための方法についてわかります。
免許など様々な試験を控えている方、面接や発表などの緊張する場面を控えている方、あがり症の方などの参考にして頂ければと思います。
仮免に落ちた話
私が免許を取るべく教習所に通い始めたのは40歳を過ぎてから。
それまでは東京で生まれ育っているため電車生活をしていて、必要性も感じなかったですし、自分は運転に向いていないと思っていたため免許を取る気はありませんでした。
それが東京の田舎に引っ越して、生活に車が必要になったことと、車好きの夫とカーライフを楽しむためには、自分も運転出来る方がいいと思ったため、
一大決心をして教習所に通い始めました。
想像通り運転に向いているタイプではなかったものの、取り立てて下手なわけでもなく、
教習所の実技もスイスイとこなし、特に問題もないまま仮免見極め(仮免試験前に仮免試験を受けられるレベルか見極めがあります)まで辿り着きました。
ここでも特に問題はなく「この調子で頑張ってください」と言われ、ホッとして仮免試験当日の朝を迎えたのですが、、、
まず、朝からハプニングが発生
時間に余裕をもって家を出たはずなのに、送ってもらっている車が予想外の大渋滞にハマり、車の中で朝9時からの試験の集合時間である8時50分になってしまったのです。
慌てて教習所に電話をしたのですが、
渋滞で遅れてまして、後5分で着くのですが、、、
今日はもう受けられないんで、次回の予約を取りに来てください
と言われて大ショック💦
他の用事もあったため、夫と二人して有給休暇を取得し、会社を休んでまで来たのに、最悪です。。。
落ち込んだまま、とりあえず予約を取りに教習所へ。
受付に向かうと、
あれ?なんだ、ごめん、ごめん。9時5分着って意味かと思ったからもう受けられないと言ったんだけど、今はまだ8時55分だから今日試験受けられるよ。
とのことで、一気に状況が一転し、嬉しさを噛み締める間もなく、実感のないままバタバタと待ち合い室へ。
席に着くとすぐに説明が始まりました。
試験を受ける人は全部で6人いて、3人ずつ2組に分かれて順番に受けるのですが、私は3番目。
私以外は皆オートマで、なんだか心細い感じです。
実技テストに臨むまでの間に、緊張からトイレに4回も行きました。。。
2番手の受験者の試験には私が後部座席に乗って立ち合ったのですが、
クランクで乗り上げて何度もやり直しをしたり、速度は上げられないし、普通の左折で後輪を乗り上げていて、、、
申し訳ないながらも正直、これで仮免試験を受けられるレベルなら「よかった、私も楽勝だ」と思ったのです。
ところが、、、いざ自分の番になってみると、何故だかわからないのですが、
急に座席の合わせ方も、サイドブレーキの下ろし方もわからなくなってしまったのです!!!
合っているんだかいないんだかわからない座席のまま、下ろしたつもりのサイドブレーキが降りきっていないまま走り出し、最初から減点。
酷いのはここからで、スムーズな発進、アクセルやブレーキでのスピード調節、ギアチェンジはおろか、
普通に真っ直ぐ進むことも、普通にカーブを曲がることも、急に出来なくなってしまいました。。。
最初のクランクでは、足が言うことを聞かなくなっていてエンスト4回。
L字と坂道は失敗はしなかったものの、何しろ基本の運転操作がびっくりする程出来なくなっていて、
一番最初にハンドルを握ったときよりも下手だったため、案の定、私だけ落ちてしまい、、、
教官も、どこが悪いというレベルではなかったため、困っていました。
よほど運転に向いていないか、下手くそにも程があると思われたに違いない。
一応発進とカーブを再練習と書いておくから
と言われたのですが、教習所に通いだして初めての申し送りが、仮免試験の申し送りが、一番基礎の基礎とは。。。
試験が終わり、緊張が解けた途端にお腹まで壊れ、、、
私はこんなに本番に弱かったのか、メンタルが弱かったのか、と思うと情けない気持ちでいっぱいになりました。
緊張の原因の考察
よくよく考えてみると、社会人になってから受ける試験といえばどれも筆記で、
人前で話すようなプレゼンや会議などは、慣れているため緊張していないだけで、実は緊張に弱かったことを思い出しました。
思い返してみると確かに、中学時代のテニスの試合では、本番に急に手足が動かなくなり、ほとんどボールに手が伸びなくなって後衛の友達に迷惑をかけたし、
バレエの発表会では当日ソロの曲だけ急に手足が伸びなくなり、こじまりとしか踊れなくなってしまったことがあったのです。
そういえば社会人になってからの会議ですら、初めての相手との会議だと緊張してしまってうまく話せないこともあるのですから、、、
私の場合、完全にあがり症で、強いプレッシャーに晒されると、途端に頭が真っ白になり、体が動かなくなるのだとわかりました。
緊張をほぐす(落ちつく)ためのヒント
仮免試験に落ちた後には補習があります。
既に苦手意識が芽生えてしまったワタシ💦
重い気分に苛まれながらも「運転なんて誰でも出来るんだから」と自分に言い聞かせてみたものの、家を出る前から緊張が押し寄せます。
補習では、試験の要領で一通り3回コースを回ったのですが、1回目はまさかのシートベルトを締め忘れ、やはり発進でエンスト2回。
試験よりはマシではあったのですが、緊張+苦手意識のせいで運転の感覚が戻っていないのです。
ただ、それでもこの1回目の結果は「まぁこれなら仮免試験には通るレベル」だったそうで、、、
それを聞いて安心したのか、2回目、3回目にはエンストもなく、徐々に感覚が蘇ってきました。
「緊張さえしなければ大丈夫だと思うけどなぁ」と教官に言われて一安心。
なるほどこのくらいの緊張なら、なんとかなることがわかりました。
2度目の挑戦で仮免に合格した時に気をつけたこと
結果から言うと、仮免には2度目で合格しました。
緊張はしましたし、試験までにまたしてもトイレに4回も行き、直前には足が震えました。
たかが運転免許、たかが仮免、自分に何度も言い聞かせてみましたが、そんなことで緊張が解ければ誰も苦労はしないですよね💦
この時に私が気をつけたことは、下記の4点。
- 前回うまくいかなった箇所を中心にシミュレーションをして、失敗したところから立て直すプランをイメージした
- 前回より更に時間に余裕を持って家を出て、早目に教習所に到着し、物理的に慌てる事のない状況を作った
- 緊張しないようにするのではなく、緊張していることを意識して受け入れた上で、コントロール出来ると信じた
- 緊張して体が思うように動かなくなることを避けるため、伸びをしたり、深呼吸して体が固まらないように気をつけた
ここで重要なのは、
うまくいくシミュレーションより、うまくいかなったところから立て直すシミュレーションをした方が失敗しても慌てずに落ち着いて行動できますし、
無理に緊張しないようにしたり、緊張をほぐそうとして焦るより、多少の緊張はむしろアドレナリンが出てオンの状態になると思い、
その方が良いコンディションを作り出せるはずだと信じることにしたのです。
2度目の試験の際、早めに到着したワタシ。
伸びをして体をほぐし、深呼吸をします。
他には誰もそんなことをしている人などいなくて、多少変な目で見られもしましたが、気にしちゃいられません(笑)
この時もまたマニュアルは私一人だけで、順番も同じく3番目、今回も同様に2番手の子の後部座席に乗り込んで立ち合います。
2番手の子も緊張のせいか、スピードを出さなければならない箇所以外は終始徐行で、右左折の度になかなかタイミングが掴めずに止まってしまい、何度も教官に注意されていました。
でもそれでいいのです。
仮免は上手さを採点するものではなく、チェック項目をクリアして、減点されなければいいのですから。
そしてついに、私の番になり、緊張が高まります。
大丈夫、コントロールできる!!!
(※ただ今、緊張がコントロールできる範囲だと信じてるところ↑)
座席の位置を合わせた時に、前回はわからなくなっていた丁度良いポジションがわかってホッとしました。
ほら大丈夫、コントロールできた!!!
(※ただ今、自分に成功体験を認識させてます↑)
発進もスムーズで、綺麗にカーブを曲がり、加速、シフトチェンジもスムーズです。
坂道、L字とS字クランクも普通に通過出来ました。
一箇所見通しの悪い交差点走行時の微速前進でエンストしてしまったのと、何でもない場所での発進時に若干後ろに下がってしまったのですが、
失敗したところから立て直すイメージもしてあったので、慌てずリカバリー出来ました。
こうして仮免の緊張に打ち勝ち、見事合格したワタシ。
本番免許の試験の時にも、仮免の時と同じように心掛けたことと、似たような試験を一度経験しているので勝手がわかっていることもあり、
ガチガチに緊張する中でも落ち着いて行動することができ、なんとか無事に1回で合格することが出来ました。
あまりの緊張で息苦しく、手は汗ばみ、頭痛がしてきた程だったのですが、
大丈夫、緊張はコントロールできる!!!
仮免も平気だったんだから本試験も絶対に平気!!!
と強く信じて乗り切りました。
まとめ
極度の緊張で頭が真っ白、体が思うように動かない、、、という場合の対処法をおさらいすると、、、
- 失敗から立て直すプランをイメージする
- 時間に余裕を持ち、物理的に慌てる事のない状況を作る
- 緊張していることを意識して受け入れた上で、コントロール出来ると信じる
- 伸びをしたり、深呼吸して体が固まらないように気をつける
1つ目のポイントである、成功をイメージするのではなく失敗を想定し、そこから立て直すプランをイメージすることで、失敗しても慌てずに落ち着いて行動することが出来ました。
そして3つ目の、無理に緊張をほぐそうと焦るのではなく、緊張状態を受け入れた上でコントロールすることにより、緊張していても落ち着いて行動することが出来ました。
人は緊張する局面に遭遇すると、つい、「緊張しないようにしたい、緊張をほぐしたい」と思いがちですが、
本当の目的は緊張をほぐすことではなく、落ち着いて行動出来るようにすることなのです。
緊張をほぐすことに神経を集中させるより、緊張したままでも(緊張は止められないので)落ち着いて行動できれば良いのですよね。
これから仮免という方、仮免で一度落ちてしまったという方、是非実践してみてください!
ということで今回は、仮免試験の失敗談をもとに実践した、緊張を乗り越える方法についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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