ブキットバトック自然公園に行ったら戦争遺跡や資料館があった話

ブキットバトックネイチャーパーク

シンガポールには戦争の資料館や遺跡などが多く残されています。

先日は、シンガポールナショナルミュージアムで日本人として生まれて初めて感じたことと、

戦争について初めてシンガポール人の友達と話したことについて書きました。
(その話はコチラから)


他の資料館にも行ってみようと思っていた矢先に、

我が家から割と近くの住宅地エリアにあって、いつも前は通っているけど入ったことのなかったブキットバトックネイチャーパーク(自然公園)に行ってみたところ、

ここにも戦争の遺跡や資料館があったので立ち寄ってきました。

ご挨拶



ということで今回は、ブキットバトックネイチャーパーク(自然公園)についてレポートしたいと思います。

この記事を読むとわかること

ブキットバトックネイチャーパーク(自然公園)がどんなところかわかります。

この公園にある第二次世界大戦の際の戦争遺跡(旧昭南島忠霊塔跡地)と、

近くにある戦争の資料館(旧フォード工場 現戦争ミュージアム)がどんな所なのかわかります。

シンガポールで戦争といえば日本軍に攻撃されて統治された暗黒時代のことなので、

日本人であれば何かしら感じたり、複雑な気持ちになるものですが、

シンガポール人なら皆が知っている戦時中の日本人がしたことを、当の日本人が知らないわけにもいきませんからね。

ということで今回は、感情を抜きにして淡々と、でもいつもとは違って真面目にご紹介したいと思います。

ブキットバトックネイチャーパーク(自然公園)

ブキットバトックネイチャーパーク(自然公園)/Bukit Batok Nature Parkはシンガポールの西側にあり、

MRTブキットバトック駅(Bukit Batok)から徒歩10分。

熱帯の鬱蒼とした林に囲まれた公園です。

面積は36ヘクタールとあるので、丁度井の頭公園の全体と同じくらいの大きさですね。

公園内の道はアスファルトで舗装されていて、地元の人がジョギングをしたり、ウォーキングをしたりしていました。

ブキットバトックネイチャーパーク
公園の外
結構な熱帯の林が広がっています
ブキットバトックネイチャーパーク
たくさんの人がジョギングや
ウォーキングをしています

公園内に一歩足を踏み入れると鳥の鳴き声がして、

(※爽やかな囀りではなく、よく熱帯雨林の映像などで聞こえてくるような熱帯の鳥の鳴き声💦)

立派なトサカをつけた鶏が闊歩し、リスが木々の間を移動していました。

ブキットバトックネイチャーパーク
リスが木から降りてきました

シンガポールでも緑のある場所はやっぱり気持ちが良いわけなのですが、

何しろ熱帯なので、どうしてもジメジメ感は否めません。

日本の爽やかな高原の空気のように、思わず深呼吸をしたくなるわけではない、、、

でもその代わり、熱帯であることを楽しむことはできますよ。

舗装された道のすぐ傍には、面白い形をした熱帯の樹木を見ることができますし、

水辺に近づくにつれて猿の鳴き声が響き渡ります。

ブキットバトックネイチャーパーク
面白い形の熱帯の樹木


対岸に見えるのは赤い断崖

シンガポールでは珍しい自然の景観なので、一度来てみたかったのですよね。

ブキットバトックネイチャーパーク
シンガポールでは珍しい自然の景観
コレが見たくて行きました


とはいえこの崖、ほんの一部の景色でして、見学はあっけなく終了してしまいました。

(旧)昭南島忠霊塔跡地

水辺から長い坂道や階段を登ると、そろそろいい加減疲れたよね?という頃にようやく駐車場に辿り着きます。

その駐車場から階段を上がったところに電波塔が立っているのですが、

その電波塔のある場所に、昔は日本軍の兵士を祀った慰霊塔があったそうなのです。

今残されているのはそこへ至るまでの長い階段と、2本の柱のみ。

階段の途中には、説明が書かれた本のような形の石碑がありました。

戦争遺跡
階段の真ん中に本のような形の
石碑があるだけの慰霊塔の跡
戦争遺跡
説明書き


昭南島というのは、日本の統治時代に日本がシンガポールにつけた名前。

この慰霊塔、不明な事態で取り去られた、と書かれているのが気になりますが、

今ではこの場所は地元の人がトレーニングをしている憩いの場所のようになっていて、

でも、この石碑の前で静かに説明書きを読んでいたり、写真撮影をしている人もチラホラと見掛けました。

旧フォード工場 FORMER FORD FACTORY

慰霊塔跡から長い坂道を降って車道へ出て、左手にしばらく歩くと出てくるのが、この戦争資料館。

昔はフォードの工場だったようですが、今は戦争の資料を展示しているミュージアムになっています。

旧フォード工場 現戦争ミュージアム


シンガポーリアンは無料、外国人は3ドルです。

以前は日本軍のした酷いことがわかる写真が展示されていたという口コミもありましたが、

今は戦争資料館という感じで、淡々と昭南島時代の資料が展示されていました。

ここでは、ナショナルミュージアムには展示されていなかった、

破壊された当時のシンガポールの町の様子を見ることが出来ますし、

昭南島時代の資料もより多く見ることが出来ました。

戦争資料館
当時の写真が数多く展示されています
戦争資料館
当時の日本の雑誌のようなものも複数展示されていました


イギリス軍が日本軍に降伏した様子は、アプリを入れることによって3Dで見ることが出来ました。

戦争資料館
アプリを入れてこの部屋を映すと、、、
戦争資料館
机を囲む日本軍とイギリス軍の姿が
映し出されます
戦争資料館
画面上の人物をタッチすると
人物説明まで表示されます


旧フォード工場の公式サイトはコチラから。

レイルモール(The Rail Mall)にも行ってみました

旧フォード工場を出て道なりに北上したところに、鉄道のないシンガポールには珍しい線路跡があるので行ってみました。


鉄橋は残っているのですが、線路には立ち入れないようになっていて、、、

残念でした。



この場所はモールになっていて、食べ物屋さんがずらっと並んでいました。

他には特に何もないように見えましたけど、お昼を食べたり休憩したりするには良さそうです。

レイルモール

あとがき

今回歩いたのはこちらのルート↓


公園内では、トイレなどのある広場から水辺までが8分ほど、

水辺から慰霊塔後までが10分、

慰霊塔跡から旧フォード工場までが20分弱、

旧フォード工場からレイルモールまでが10分ちょっと。

公園で散策を開始してから2時間ほどで回れてしまうルートでしたよ。

逆回りをすると、長くて急な坂道を延々と登っていくことになるので、今回の順番で回って正解でした。


前から気になっていた公園に行ってみたら、この辺りにも戦時中の遺跡や資料館があったわけなのですが、、、

今回はブキットバトックネイチャーパーク(自然公園)についてでした。

次に機会があれば、このすぐお隣にあるブキティマ自然保護区/Bukit Timah Nature Reserveにも行ってみたいと思っています。


最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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