スンゲイ・ブロウ湿地保護区:シンガポールの自然と野生の生き物
シンガポールは大都会ではないけれど都会の国。
でも国土は東京23区ほどしかなくて、その狭い国のあちこちに自然保護区がありますよね。
シンガポールに越して来た当初からずっと行ってみたくて、でもなかなか行けずにいたスンゲイ・ブロウ湿地保護区。
最近立て続けに2人の方から勧められたことを口実にして、それでも全く乗り気にならない夫を何とか連れ出し、
我が家もようやくこの土曜日に行ってきました!!!
行ってみたら見渡す限りの自然が広がっていて、野生の生き物たちとの出会いあり、
とっても素敵なところでした。
先日コチラの記事で公開させていただきました、オオトカゲとの3ショットを撮ったのも実はこの場所。
シンガポールお気に入りリスト(←ワタシの)に堂々のランクインですね。
ということで今回は、スンゲイ・ブロウ湿地保護区についてレポートしたいと思います。
この記事を読むとわかること
- スンゲイ・ブロウ湿地保護区がどんなところかわかります
- スンゲイ・ブロウ湿地保護区で出会った野生の生き物の姿がご覧いただけます
(*爬虫類が苦手な方は閲覧ご注意ください) - 併設されたクランジ・コースタル自然公園についても触れています
- 「行った気になれる旅行記」「コロナで気が滅入るからみんなのブログで旅行しようぜ」としてもご覧いただけます
スンゲイ・ブロウ湿地保護区/Sungei Buloh Wetland Reserve
スンゲイ・ブロウ湿地保護区というのはシンガポールの北西部にある湿地帯で、
87ヘクタールの広さがあり、ビジターセンターもあり、公園職員さんが巡回しているネイチャーパーク。
クランジ・コースタル自然公園のその奥に、遊歩道などを除くと手付かずのように見える湿地が広がっていました。
湿地帯にはマングローブの林が広がり、イメージしていた東南アジアそのものという景色が楽しめましたよ。
このスンゲイ・ブロウ湿地保護区は、シベリアなどからオーストラリアへ向かう途中の渡鳥の姿や、ハゼ、ムツゴロウなどを見ることのできる人気のスポットでもあるんですよね。
※公式サイトはコチラから
営業時間・行き方
開園時間は朝の7時から夜の7時まで。
行き方は、MRTのクランジ/Kranji 駅から路線バスの925(925M)番で10分ほど。
平日は駐車場B/Kranji Reservoir Pk B(Opp PUB Quarter)で降りて、ビジターセンター経由で公園⇨湿地帯へと向かうようなのですが、
日曜日とナショナルホリデーには湿地帯の入り口付近までバスが行くんですよね。。。
我が家はGoogleさんに案内されて平日同様に駐車場Bで降りてしまい、、、
人の流れに着いていって、炎天下のバス道路を15分くらい歩いて湿地帯の入り口へたどり着く、という失敗をしでかしました。
駐車場で降りたのなら、公園内を通ってから湿地帯へ向かえば良かったものを。。。
※駐車場から歩く場合↓
※日・祝はここまでバスがいきます↓
他にも、同じクランジ駅からクランジエクスプレスというものも出ているようなのですが、見掛けなかったような。。。
(クランジエスクプレスについてはコチラから)
今は新型コロナの特別な時期だからなのか湿地帯もバスもとっても混んでいて、
帰りに駐車場Bから乗ろうとしたら1台目が満員通過、グラブを呼んでも場所柄なのかなかなかつかまらず、
結局2台目のバスに乗れましたが、混み混みでした。
湿地帯を探索
湿地帯へ入るには、Wetland Centreのゲートを通り抜けていきます。
ここにはトイレや飲み物の自販機、お店などがありましたよ。
次に橋を渡るのですが、バードウォッチングをしている人の姿があり、次回は我が家も双眼鏡持参で訪れたいと思います。
湿地帯はくるっと1周できる2kmの遊歩道になっていました。
どちら周りでもいいのですが、我が家は半時計回りで散策を開始。
マングローブの林の中の舗装されていない道なので、歩きやすい靴が必要ですね。
鳥の鳴き声がして、少し生臭い感は否めませんが潮の香りもします。
この日は晴れていましたが、マングローブの木々で直射日光は遮られ、木漏れ日の清々しい道でした。
遊歩道の途中にはいくつか小屋が点在していて、椅子に座りながら外の景色を眺められるようになっていました。
持参したお菓子をつまんだり、飲み物を飲んだりする人の姿もありました。
小屋から見る湿地帯の景色がこちら。
空が水に映って爽やかです。
遊歩道の所々には、野鳥などを隠れて観察できる窓もありましたよ。
遊歩道からの左右の景色はマングローブの林なのですが、ちょいちょいゴミが浮いているのが残念。。。
たまに視界が開けると、こんなに綺麗な景色が開けます。
メインの遊歩道から時折横道にそれる道が作られていて、そこからは川べりの景色を楽しめたり、海辺に出られる場所もありました。
この湿地帯はシンガポールの北西にあるので、目と鼻の先にマレーシアを望むことができるのですよね。
こんなにも近いのに、一体いつになったら国境を超えることができるのか、、、
と思ったら、iPhoneにこんなメッセージが届きましたよ。。。
この湿地帯の中でもこの海辺の遊歩道だけは、電波的にはどうやらマレーシアと認識されるようです。
入国していないけれど、なんだかマレーシアにいるような気分です。
メインの遊歩道へ引き返して先へ進むと、展望台(Aerie Tower)がありました。
ちょうど干潮の時刻だったようで湿地帯から水が引いていて、
たくさんの白鷺が剥き出しになった土の上を歩いていました。
遭遇した野生の生き物たち
この湿地帯、恐ろしいことに、至る所にこんな看板が、、、
そう、、、ワニ注意、、、
熊のように、普段は人間の近くにはいないけれど、たまに近くに来てしまって遭遇する、、、
って感じなのかと思ったんですけどね、、、
いえいえ、普通にいましたよ。。。
ほら。。。
干潮だったので見えちゃってますね。
普段は川の中に潜んでいて、足を踏み入れたらガブって感じなのでしょうかね。。。
恐ろしや、、、
それに比べてこの子、マレーのミズオオトカゲくん。
襲って来ないし、動きは早くないし、めちゃくちゃ良い子じゃないですか???
見た目はグロいし、恐竜みたいだし、体は大きいけれど、よくよく見なければカワイくも思えて来ますよ。
今まで不用意に怖がってごめんよ、オオトカゲ〜。
ということで、先日の記事に載せたコチラ↓のオオトカゲとの記念写真へと繋がるわけなのです。
写真の後方で棒を持っているのは係員さんで、オオトカゲが遊歩道から去っていくように仕向けながら見張っているのですが、
歩いている人たちが皆、寄ってきてはこの子の写真を撮っているのです。
でもですね、
他の公園で出没した時には皆気にせず素通りしてるよね???
という不思議、、、
今までは私しかカメラ向けていなかったのに???
それにしてもこの子は大きくて1.5mあるかな、、、って感じでしたが、
他にも大小たくさんのオオトカゲくんが木の上やら水の中やらとあちらこちらにいて、この日は総勢8匹くらいに遭遇しました。
他にはですね、初めて野生のカブトガニを見ました!!!
写真だと光ってしまって見えないのですが、この写真↓中央の左の岩場の影に頭だけ写っております。
クランジ・コースタル自然公園/Kranji Coastal Nature Park
湿地帯を抜けて、行きに通ってこなかったクランジ・コースタル自然公園の方を通ってみました。
こちらはシンガポールの他の場所でも目にするような、人の手によって綺麗に整備された自然公園でした。
個人的な印象としては、この海の上に建つ玉ねぎみたいなもの(Kingfisher Pod) が1番の目玉なのかな?と思いましたよ。
建物みたいな不思議なもので、中にも入れますが、、、それだけなのですけどね。。。
こちらでも対岸に見えるのはマレーシア。
もうこの際、マレーシアに行ったと宣言しても良いのではないかと思ってしまいますよね。。。
公園の方は湿地との境からビジターセンターまで約1.8kmとあったのですが、
マングローブの生える川沿いや、熱帯の樹木が立ち並ぶ林の中を歩いたりして、意外にあっという間に通り抜けることができました。
途中でスコールがぱらついたのですが、私たちの頭の先をかすめて通り過ぎて行きてました。
あとがき
バス停を降りて歩き始めたのが10時36分、同じバス停に戻ってきたのが12時42分だったので、2時間ちょっとの散策でした。
歩数は意外に少なくて1万歩を超えたくらいでした。
マングローブをメインに楽しむのであれば、以前にレポートしたラブラドール自然保護区の方が綺麗で街からも近くて好きですが、
スンゲイ・ブロウ湿地保護区でのマングローブの位置付けはメインではなくエッセンスの1つという感じでして、
自然と野生の生き物との出会いを楽しむなら、断然このスンゲイ・ブロウ湿地保護区ですね。
(※マングローブの遊歩道を楽しめるラブラドール自然保護区についてはコチラから)
とはいえシンガポールで自然といえばウビン島が有名なので、そちらにも行ってみたいと思っているのですが、如何せん朝早く起きられない我が家。。。
ということで、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
※もしオオトカゲに驚いていただけたならば、よろしければコチラを↓