シンガポール人の友人が毎年日本を訪れる理由
シンガポールは今日から新型コロナ対策のフェーズ3ですね。
クリスマスイブにシンガポール人の友人宅でパーティーをしたのですが、そこで初めて、友人家族の秘話を聞きました。
彼らは出会った頃から日本好きで、毎年一度は必ず日本を訪れ、各地を旅するほどの日本通なのですが、実はそれにはある理由があったのです。
結婚して6年、彼らは望んでいるのになかなか子供に恵まれなかったそうなのです。
もう仕方ないよ。
うちには縁がなかったのだから、諦めよう。
そう言って、気晴らしに日本へ旅行に行ったときのこと。
日本では色々な場所を訪れて、その一つに明治神宮があったそうなのですが、
そこで「絵馬に願いを書いて掛けておくと叶う」という話を聞いて、
彼らはキリスト教徒なので、単なる旅の思い出として、面白そうだから絵馬を体験で書いてみることにしたのですって。
一度は諦めたとはいえ、その時の彼らの願いは何かと問われれば、勿論子供を授かること。
素直にその願いを絵馬に書いてみたそうなのです。
そんなこんなでシンガポールに戻って2ヶ月後、奥さんの体調が悪くなって病院に行くと、なんと妊娠したことが発覚。
無事に長男が生まれ、その時勤めていた会社の日本人の同僚から、
「絵馬に書いた願い事が叶ったのであれば、ちゃんとお礼に行った方がいいんだよ」
と教えられ、彼らは1歳になるかならないかの息子を連れて再び明治神宮にお礼に行ったそうなのですが、
そこでまた絵馬に「もう一人子供が授かりますように」と書いてきたら、
またまた見事に次男を授かったのですって。
それ以来、友人一家は一年に一度日本を訪れて、お礼をするようになったそうなのです。
諦めた途端に子供を授かるという話はたまに聞きますし、
彼らはキリスト教徒であり、神社で祀る日本の神様とは宗教も違うので、「偶然」で済ませても良さそうなものなのですが、
それでも毎年必ずわざわざシンガポールからお礼に通うなんてすごく律儀で、
感謝の心を忘れない友人家族はとても素敵な人たちだと改めて思いました。
だからなのでしょうね、彼らは日本に来た時に2度我が家に泊まっていて、
一度は一緒に旅行に行ったのですが、
その時に私たちからしたら大したことはしていないと思うのですが、
彼らは未だにその時のことを覚えていて、今でも感謝の気持ちを持ち続けてくれていて、
いつも私たちのことを気に掛けて親切にしてくれます。
彼らの子供たちも日本好き。
9歳になる次男は特に日本が大好きで、将来は日本に留学したいのだそう。
少し前にコチラの記事で書いたのですが、戦時中の日本がシンガポールにした酷い仕打ちを初めて知ったとき、彼はショックを受けて泣いてしまったそうなのですが、
友人がその息子に
なんで日本に留学したいんだっけ?
と聞くと、
Because I love Japanese !
(だって僕、日本の物が大好きで堪らないから!)
と答えていて、とっても可愛かったです。
小さな子供がどうやって気持ちの整理をつけたのか、単に忘れてしまったのか、ショックより好きな気持ちが勝ったのか、
その辺りのことはよくわかりませんが、日本が好きだと言う海外の子供がいるというのは本当に嬉しいことだと思います。
彼らは今年、新型コロナのせいで初めて日本に行けなかったから、早くまたお礼に行ける日が来るのを待ち望んでいる、と言っていました。
我が家も新型コロナの影響で、楽しみにしていた一時帰国ができそうにないですし、、、
自由にどこへでも行ける世界が戻ってくるのが、本当に本当に待ち遠しいです。
ということで、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
*友人宅でのクリスマスパーティーはコチラから
*友人夫婦と伊豆旅行に行った時の話はコチラから
※よろしければコチラ↓も、、、